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イタリアぶらり旅日記

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2009年 11月 02日

キァンティ・クラシコの試飲

お城の地下には、ワインの貯蔵庫があり、通常Chianti Classicoは大樽が多く使われているようでしたが、中には小樽もちらほらありました。
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一通りの見学が終わったら、いよいよ試飲です。試飲は4種類・・・

Chianti Classico 2006   (€8.70)
Montefolchi 2001      (€12.00)
Chianti Classico Riserva 2003 (€13.00)
Vin Santo doc Chianti Classico 2000 (€18.50)
※値段は、カンティーナ直営売店で購入した場合のもので、2008年4月現在のものです。

Chianti Classico DOCG(※DOCG=統制保証原産地呼称)はご存知トスカーナを代表するような赤ワインですが、サンジョヴェーゼ種最低でも80%が使われ、最低でも11ヶ月は熟成されています。一般的に香りは優美で、ブラックベリー系の香りがし、熟成が進んでいるものに関しては、スパイスやバニラの香りもします。キァンティ発祥の地で、その生産地の中でも最も古い土地から産まれるのが“Classico”です。Riservaは熟成期間が通常よりも長く
(最低でも36ヶ月間)、上品で洗練された香りと味わいがあり、よりしっかりした構成となります。 アルコール度数も高めとなり、程よいタンニンとワインの余韻が長く残ります。 しかし、実際のところは・・・DOCGと認定されていても、キャンティはなんだか、ぴんからきりまであるようではあります・・。
Montefolchiは、所謂スーパータスカンと言われている類のもので、メルロー100%バリック(小樽)熟成のものでした。
Vin Santo doc Chianti Classico(※DOC=統制原産地呼称)は、綿密な選別を受けたブドウを陰干し、自然乾燥させ、ブドウの糖度が27%以上になり糖度が凝縮された後にワイン製造に入るという伝統的ワイン製造法で造られているものです。保存と熟成は、小樽で行います。この時は、デザートワインでした。トスカーナのビスコッティ、カントゥッチに浸して食べたり、カスタニアッチョ(栗の粉を使ったトスカーナのお菓子)と一緒に頂きます。
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ちなみに、この中で私が一番気に入ったのは、
Chianti Classico Riservaでした。私と同じテーブルにいた人々もRiservaが一番人気でしたね。英語ガイド付きだったので、参加者は、アメリカ人、イギリス人、カナダ人・・・と英語圏の人ばかりでしたが、シアトルから来たというアメリカ人、Montefolchi(メルロー100%)なら、カリフォルニアワインの方が美味い!という辛口評価の人もいました。確かに、、、値段は後で知ったのですが、これなら、まだChaiti Classico 2006の方がいいのでは・・・と思ったのは残念ながら事実・・・。 熟成されて、タンニンはまろやかではありましたが、メルローってこんなだったっけ?もっと複雑性が出ていてもいいのでは?と感じてしまいました。 


試飲には、生ハム、サラミやチーズ、パンなどの摘みも付いています。試飲後には購入も可能でした。試飲するには普通にたっぷりのワインだったですよ。 皆、おかわりしていて、テーブルに割り当てられていたRiservaのボトルはあっという間に空瓶になっていました。
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カンティーナの目の前にもブドウ畑が・・・畑の様子をもう少し見てみたかった気もしますが、4月だとまだ芽吹いたばかりで・・・ブドウがたわわに実っている時期に畑に来て見たいですね。ワインの風味は、もちろん、生産者の造り方にもよりますが、葡萄が生育している環境や土壌に非常に左右されます。ここ、トスカーナのサンジョベーゼ種のブドウに関して言うと、もともとある石灰質な土壌が果実風味を出し、粘土質の土壌がお花の風味を出し、そして、凝灰石の土壌は葉タバコのような風味を出す・・・と言われています。
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専門的な見学を求めるならば、自分でアレンジしていくのがいいとは思いますが・・・ワインを楽しみたいだけならば、こういう半日ツアーに乗っていくのは、手間の節約(?)にもなり、時間のない旅行者にはいいと思います。 ちなみに、収穫時期などの繁忙期でなければ、喜んで訪問&見学をさせてくれるカンティーナは多いですよ・・・事前予約と足(車がない場合は最寄駅やバス停からの送迎)の確保は必要です。

by icutana | 2009-11-02 19:47 | トスカーナ(フィレンツェ以外)


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